海底ケーブル更新延期 本州へ電力融通 漁業補償交渉遅れ (04/01 11:08) 本州に延びる海底ケーブルの入り口「ケーブルヘッド」=2010年12月、函館市古川町 【函館】電源開発(東京)は31日、本州の電力不足を補っている北海道・本州間電力連系設備(北本連系)の海底ケーブル更新工事を2012年度まで2年延期する方針を明らかにした。漁業補償交渉の遅れによりケーブル敷設船を調達できなかったため。 北本連系は、電源開発が函館市と青森県佐井村を結ぶ幹線2本で2回線を運用。福島第1原発事故に伴う電力不足の中、北海道電力は3月13日から最大送電能力の60万キロワットを送っている。 同連系は2009年のケーブル調査で、ケーブルにねじれや蛇行により断裂の恐れがあることが判明。当初は更新工事で10年度に予備ケーブルを設ける計画だったが、青森県沿岸の漁協との漁業補償交渉の妥結が大幅に遅れた。 同社による