市販薬の分類と製品例 【阿部彰芳、佐々木英輔】市販薬(一般用医薬品)のインターネット販売について厚生労働省は10日、販売を認める場合の具体的な条件を盛り込んだ素案を同省検討会に示した。素案では、ネット販売を認める対象の線引きはしていない。副作用のリスクが高い薬は、対面販売並みに体調などの情報を得られる手法を販売業者に求め、ハードルを高くする考え方も書き込んだ。 検討会は、従来のネット販売の規制を違法とする最高裁判決を受け、2月に始まった。厚労省は今月中にも大まかな結論をまとめる方針だ。検討会ではネット販売の推進派、慎重派で意見が対立しており、最終案がどうなるか流動的だ。条件つきでネット販売が容認されても、事実上の禁止に近い形になる可能性も残っている。 素案は、副作用リスクの高い順に1〜3類に分類されている薬のうち、ネット販売が禁じられてきた1、2類について条件を例示した。1類は、薬剤