山岡事件(やまおかじけん)とは、1965年に発生した競馬法違反事件で、中央競馬史上最大と言われる不正事件(八百長)の通称である。名称については、事件の中心人物であった山岡忞に由来する。 八百長が仕組まれたとされる競走のひとつ「たちばな賞」で、後の天皇賞・秋及び有馬記念優勝馬カブトシローが1着に入線して勝利していることから、競馬関係の出版物などにおけるカブトシローに関する記事や随筆では、馬をめぐるエピソードのひとつとして大なり小なり触れられることが多い事件である。 事件の概要[編集] 1965年夏、日立建設機械[1]で発生した巨額横領事件に絡んだ恐喝事件で逮捕された暴力団構成員が、その取り調べの中で中央競馬の騎手を抱き込んで八百長行為を仕組んでいたという自白を行った。 これを受けて警視庁及び日本中央競馬会が調査に乗り出し、9月15日までに中央競馬の騎手山岡忞の他、暴力団員など2名が贈賄罪の容