ミクロコスモスというのは、1525手詰めとして知られている有名な長編詰将棋である。これが、やねうら王の新しい詰将棋ルーチンで解けるかどうかで言えば解ける。原理的には、メモリと時間が無限にあればどんな問題も解けるのが、この新しい詰将棋ルーチンであるから。 ところが、メモリと時間がどれだけ必要かと言うと試したことがないので私は知らない。 まず、時間がどれだけかかるかだが、やねうら王の詰将棋ルーチンでは合流を処理しない。合流を処理しない理由は、昨日の記事で詳しく書いたが、実戦詰将棋を検討する上で千日手絡みの問題が発生して、それがとても難しいからである。よほどの長編でない限りはそうそう合流しないので指し将棋の探索のleaf node(末端局面)で用いるには、合流を処理しても(それに伴う計算時間に見合わないので)しないほうが良いという意味もある。 しかし、ミクロコスモスでは、おそらく合流しまくってい