今発売中の映画秘宝でクローネンバーグの新作『イースタン・プロミセズ』について書いてます。 映画秘宝 2007年 12月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2007/10/20メディア: 雑誌購入: 4人 クリック: 17回この商品を含むブログ (4件) を見る
土曜日に封切られた『ホテル・ルワンダ』、初日は満員御礼だったようです。 よかったと思う反面、「本当にわかってるのかな?」とも思う。 『ホテル・ルワンダ』を観て、「アフリカは悲惨だな。先進国が何かアフリカのためにしてやれることはないか」と思うのは、間違っている。 この映画は、そういう風にも作ることはできたが、テリー・ジョージ監督(アイルランド人)はそう作らなかった。 国際社会や政治の問題としても描かなかった。 最初のシナリオにはルワンダの虐殺の全体像が、あの『トラフィック』にも似た群像劇の手法で書き込まれていたが、監督はそれをバッサリ切って、その代わりに、主人公ポール一人に焦点を絞った。 多数派のフツ族でありながら少数派ツチ族の虐殺に加担せず、ツチ族1200人をかばい通した一人の男、ポール・ルセサバギナさんという男の生き方を見せる映画として完成させた。 わかりやすく言ってしまうと、 「アフリ
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20060313 『ブラック.ホワイト.』の第二エピソード。 ワーゲル一家とスパークス一家は特殊メイクで白人から黒人、黒人から白人になるが、 しゃべり方は練習するしかない。 一家は訛り指導員の下、黒人訛り、白人訛りを練習する。 白人のブルーノ父さんは言う。 「白人が黒人のことをNiggerと呼ぶのは絶対のタブーだけど、 こうして黒人になれば、Niggerと言っても大丈夫だな」 それを聞いて黒人のブライアン父さんは 「普段絶対に言うことを禁じられている言葉だから、言いたくてしょうがないんだな」 とあきれる。 白人のカーメン母さんは、黒人のレニー母さんにはしゃいで言う。 「黒人の女性たちはよくお互いのことをBitchって呼んでるでしょ。ねえ、Bitch!」 Bitchと呼ばれたレニー母さんは当然怒る。 「それは自分で自分がタフな女
今年のアカデミー賞で作品賞ほかにノミネートされている映画『グッドナイト&グッドラック』は、マッカーシー上院議員による「赤狩り」が吹き荒れる50年代を舞台に、政治的な傾向のあるマスコミ関係者が次々と社会主義者と決め付けられて弾圧されるなかで、マッカーシーに敢然と立ち向かったCBSのキャスター、エド・マローの勇気を描いている(詳細)。 しかし、なぜ、今、50年も昔のことを映画に? 製作・脚本・出演のジョージ・クルーニーは、赤狩りの恐怖のためにマスコミ関係者が政府批判を避けるようになった50年代が、対テロ戦争の下、マスコミがブッシュ政権を批判しなくなった現在の状況とが似ていると考え、ジャーナリストに本当の役割を思い出させるためにマローのことを映画化しようとしたのだ(クルーニーは大学まではキャスター志望)。 この『グッドナイト&グッドラック』のシナリオをクルーニーと共同で執筆したグラント・ヘスロヴ
あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。 おかげさまで「ブレードランナーの未来世紀」は発売から一週間で早くも増刷が決まりました。ありがとうございます。 「はてな」はコメント管理に問題があるので、他のブログに出ようといろいろ検討しているのですが、キーワードというシステムははてなの長所で、いろいろ便利なので難しいところです。 ただ、今後はポッドキャスティングで音声ブログにしようかとも思っているので、まだ引越しは引き続き検討中です。 世界最大の映画サイトであるIMDb(インターネット・ムービー・データベース)で、 一般投票で2005年のベスト映画とワースト映画を選ぼうとしているのだが、 これが実にくだらない。 1月3日現在ベスト映画は ①ハリー・ポッターと炎のゴブレット ②ブロークバック・マウンテン ③キングコング ④シンシティ ⑤セレニティ ⑥バットマン・ビギンズ といっ
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