地方の家屋を中心に、長らく日本のトイレは母屋の外にありました。 「ご不浄」は、清浄な家の外になければ、家の中に汚れが持ち込まれる。昔の人はそう考えたのでしょう。 母が生まれ育った生家は、明治に建てられた建物です。 空き家になって数年、今年の5月に壊されました この家のトイレは、外にありました。 私が最後にこの家を訪れたのは、22歳の時でしたが、その時もまだトイレが外にありました。 その後リフォームしたらしいです。 後にも先にも、私の知っている中で、外にトイレのある民家は、この家だけです。 子どもの頃は、このトイレがとても嫌で、ましてや夜中にトイレに行くなんてことはとてもできませんでした。 1度なんか、トイレに入ろうとしたら、中にどこからか猫が迷い込んで入っていたので、びっくりして私の方が逃げました。 「猫さんに悪気はないはず!」 現代では、家の中にトイレがあるのはもちろん、ほとんどの家で洋