豊田章男氏の立つステージが一段も二段も上がった。リーマン・ショック後の大赤字を抱えて社長に就任して12年目、彼は、「経営者」のみならず、いま「資本家」としてスタートした。なぜ資本家なのか。章男氏にインタビューの機会を得て話を聞いた。新たな「豊田章男」論である。 この記事の写真を見る “一代一業”は、豊田家の家訓である。 彼は、こう語った。 「〝一代一業〟というミッションは、私自身、生まれたときからずっと聞かされてきた言葉です。継承者として、何かしら未来への橋渡しを、人生のどこかでしなきゃいけないと思ってきた」 ■ソフトウェア事業を家訓の“一代一業”に見定めた 豊田家を遡ること3代。章男氏の曾祖父にあたる発明王の豊田佐吉は、トヨタグループの原点、豊田自動織機を設立した。息子で2代目の喜一郎が興したのが、自動車事業だ。現在のトヨタ自動車である。3代目、すなわち章男氏の父で現トヨタ名誉会長の章一
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