最近、うちの社長(息子)のまわりでFacebookが盛り上がっているし、社長もそれがらみのサービスを作ったりしている。デヴィッド・フィンチャー監督「ソーシャル・ネットワーク」は、そのFacebookの創設者であるマーク・ザッカーバーグの物語である。しかし、世界で5億人ものユーザを抱えるSNSに育て上げ、億万長者となった若者の成功物語ではない。 そもそもマーク・ザッカーバーグを知的財産権の侵害で訴えた側が書いたものを原作としているから、良くは描かれていない。そして、技術者というより起業家としての側面が多く登場する。それでもフィンチャーは好意的に映し出していると思う。もう時代は変わったのであって、既成概念での評価はあたらないぞと言っているようである。 たとえば、あちら側の人間として訴えたほうの双子の兄弟や親友でCFOとして一緒に会社を立ち上げたエドゥアルドがスノブに見えてくる。彼らは今までの価