災害対策や孤独死等への対応という観点から、地域コミュニティとしての町内会に注目が集まっています。特に東日本大震災後は、被災地以外の地域でも、災害に備える活動に取り組む町内会が増える一方、自治体自らが加入率の向上等に乗り出す例も出てきています。身近で誰でも知っていそうな町内会ではありますが、町内会とはそもそもどのような団体なのでしょうか。 実は、町内会がはじめて全国的に整備されたのは1940年で、戦時中、内務省訓令第17号により、戦争に国民を協力させる目的で制度化されました。さらに、1943年の市制・町村制の改正で、町内会長が市長承認制になり、町内会は市町村行政の下請的機関になります。その後、占領軍によって解散させられますが(政令第15号)、自治会などに名称を変えたりして存続した組織もあり、占領が終了して政令が失効した後も、町内会の数は増え続けて現在に至っています。 そして、町内会自体の