米アップルの「WWDC 2017」が閉幕し、向こう1年間のアップルプラットフォームに関する技術的な方向性と、今後どんなアプリを開発することが可能か、という議論が活発になっている。 その中で、改めてアップルがどんな戦略を採っているのか、少し引いた視点で見ていこう。 そこには「世界最大」、つまり数の論理が通用する絶妙な戦略が見え隠れする。 プロセッサの設計は大正解だった アップルのiPhoneは、スマートフォン全体の販売シェアでは15%前後を推移している。残りはほぼすべて、米グーグルのAndroidが動作するデバイスだ。「Google I/O」では、20億台がアクティブであることが報告され、その規模は他(といってもアップルぐらいしか競合候補も見当たらない)を圧倒する存在だ。 シェアの差が大きくてもアップルが余裕でいられる理由もある。それは、デバイスとソフトウエアを組み合わせてスマートフォンを作
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