経営再建中のパナソニック、シャープなどが「4Kテレビ」と呼ばれる高画質の次世代テレビ技術で“再起”を図ろうとしている。4Kテレビは価格を高めに設定できるため、収益改善につながると期待を寄せるが、消費者は今以上の高画質を本当に望んでいるのか。相変わらずのメーカー主導の商品戦略が現状を打開するとは思えず、韓国勢に再び完敗するとの見方も少なくない。韓国には負けない 「韓国メーカーに技術で負けていない」 1月に米ラスベガスで開催された世界最大規模の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」。パナソニックの津賀一宏社長は、ソニーと共同開発したフルハイビジョンの4倍の解像度を持つ「4K」に対応した56型の有機EL(エレクトロルミネッセンス)テレビの発表会見の席上、満面の笑みでこう言い切った。 CESでは、シャープも液晶テレビ「アクオス」の4Kテレビを披露するとともに、同16倍の解