美しいグラフィックで描かれる、独特の透明感に包まれた世界で、大鷲トリコと少年が冒険をするPlayStation 4(以下、PS4)向けアクションアドベンチャーゲーム『人喰いの大鷲トリコ』。名作『ICO』と『ワンダと巨像』を手がけた上田文人氏が、監督・ゲームデザインを務めた新たな作品です。本作が正式発表されたのは、実に7年以上前。数々の苦難を乗り越えて、2016年12月、とうとうユーザーの手に届けられました。 インサイドとGame*Spark編集部は、長い制作期間を終えた上田文人氏に発売後のインタビューを行い、本作に詰め込んだ深いこだわりや、ゲームデザインのビジョン、そして制作中の苦心まで、胸の内を語ってもらいました。 ──まずは、発売を迎えての今の率直なお気持ちは? 上田文人氏(以下 上田): 『人喰いの大鷲トリコ』の発売から半月以上たちましたが、ようやく実感が湧いてきたところです。 ──