シャーロックホームズの小説の一編に『3人ガリデブ』というものがある。 ガリデブってのは珍しい名字で、そのことをめぐって事件が起こる。 それは実際に読んで楽しんでもらうとして、私はずっと「ガリデブ」が和訳されたときの意訳だと思っていた。 「ガリ」と「デブ」。すなわち「瘠せ」と「肥満」との対比。 なにか外国語の難しい名字で痩せと肥満とを同時に現すような、ラテン語由来か何かの綴りがあって、これでは日本人に通じないだろうと思い、「ガリデブ」なる語を造った。 小学生のころはそう思っていた。コナンで光彦がこれはラテン語に違いない! とかのたまうシーンがあって、小学生ながらラテン語など綴りの古風なものがあるという認識はあった。 さて大人になって『3人ガリデブ』を改めてみると、おいおい原語でもガリデブなのかよ。ってなった。 最近驚いたことと言えばこれだ。