ブログをきっかけに藤枝MYFCの分析官に抜擢された龍岡歩(現おこしやす京都AC)。9年間にわたる海外放浪の経験が分析官としての素地を作ったという 今年の天皇杯でサンフレッチェ広島を破り、見事にジャイアントキリングを達成したおこしやす京都ACは、関西1部リーグに所属する社会人クラブだ。同クラブで分析官を務める“サッカー店長”こと龍岡歩は、サッカー未経験でJリーグクラブからスカウトされたという特異な経歴を持っている。龍岡はどんな人生を歩み、サッカーを仕事にしたのだろうか? また、“素人”がサッカー界で活躍することは可能なのだろうか?(全2回の2回目/前編へ) 「小さいころにサッカーにハマってからは、年間1000試合くらい見るような生活を送っていました。でも、運動神経は悪かったので、部活動の類はなにもしていません。高校卒業まで、ただひたすらサッカーを見る毎日でした」 高校卒業後、龍岡は約20カ国