JALこと日本航空が倒産した。19日午後5時に同社は東京地裁に会社更生法の適用を申請。東証は日本航空株を2月20日付で上場廃止にすることを決定し、株式は100%減資となる見込みだ。 手順としては正攻法であり、「普通の倒産」といえる。ただし普通でないのは、この後、企業再生支援機構を中心とした巨額の支援が行われる見込みであることだ。 JALの経営状態が悪いことは以前から広く知られていたが、「まさか政府がJALを倒産させることはないだろう」と思っていた人が多いだろう。 この点は、かつて1997年、98年に相次いで破綻した山一證券、日本長期信用銀行とよく似ている。 当時、多くの人が銀行の経営状態が悪いことは知っていたが、大手の金融機関は潰れない(政府が潰さない)だろうと思っていた。これらの破綻は衝撃的だったし、個人や企業のマインドまで変化させた。ただ、世間一般に与えた意外性という意味なら、JALの