近現代音楽の専門資料館「日本近代音楽館」(東京都港区)が所蔵する、山田耕筰、武満徹の自筆譜など貴重な音楽関係の資料約50万点が、学校法人明治学院(同区)に寄贈されることになり、24日、合意書の調印が行われた。 同館は、来年3月末で閉館する。 音楽評論家の遠山一行さん(87)が1962年に設立した旧遠山音楽財団の付属図書館が前身。作曲家山田耕筰の資料約7000点が遺族から寄贈されたことを機に、87年、日本近代音楽財団を設立し、同音楽館をオープンした。 所蔵されているのは、手書きの楽譜約10万点、書簡や原稿など約10万点、図書、プログラム、録音資料など。クラシック関係だけでなく伊福部昭の「ゴジラ」シリーズの自筆譜も。最もまとまった資料は山田耕筰関係で、「赤とんぼ」「からたちの花」などの童謡、歌曲からオペラまでほぼ全作品の自筆譜など約1万点がある。 遠山さんが高齢である上、年間約5000万円の運