2007年12月末に成立した改正放送法が今年4月1日に施行され,NHKは放送後に保存してある番組(アーカイブ番組)を,ブロードバンド(高速大容量)通信回線を使って有料提供することが可能になった。NHKは現行の業務実施基準を改定して総務大臣の認可を受けた後,「NHKオンデマンド」として12月にサービスを開始する計画だ。 NHKオンデマンドでは主に2種類のサービスを提供 「NHKオンデマンド」は放送した番組の二次利用が中心となり,現在考えられている内容は大きく分けて,「見逃し番組」サービスと「特選ライブラリー」サービス(図1)になる。前者は,権利関係がクリアになった1日当たり10~15番組と,「おはよう日本」などのニュース5番組を,放送後1週間程度配信する。後者は過去に放送した「大河ドラマ」や「朝の連続テレビ小説」,「NHKスペシャル」といった大型ドキュメンタリーを配信する。 日経ニューメディ