JTBのCIO(最高情報責任者)である志賀典人常務と、IT(情報技術)リサーチ大手、ガートナー日本法人の日高信彦社長が、旅行業界のビジネス革新、JTBの基幹系システム再構築プロジェクトなどを題材に、CIOの仕事について語り合った。 旅行業界の変化に対応すべく、JTBはビジネスモデルの革新と、情報システムの再構築を同時に進めようとしている。それに先だって、志賀常務が取り入れた「IT戦略委員会」と「プロジェクトオーナー制」という仕組みは多くの企業にとっても参考になる。 日高 御社の情報化の取り組みを伺う前にまず、旅行業界が現在どのような状況に置かれているのかを教えていただけますか。世界中でインターネットがどんどん普及して、多くの情報に誰でもアクセスできるようになり、情報格差が無くなってきた。その変化を一番最初に、しかもまともに受けたのが旅行業界ではないでしょうか。 志賀 旅行業界を20年ぐらい
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