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ブックマーク / www.ajup-net.com (5)

  • 大学出版80 関西の専門書市場とマーケティング戦略

    はじめに――出版業を取り巻く現況 (株)出版ニュース社によると、2008年度末の時点で、30年ぶりに全国の出版社の数が4000社を下回ったという。しかも新たに出版社を創業したのは、わずか9社のみであった。しかしこの数字も近年業界が置かれている状況を目の当たりにすると、大した驚きにもならない。業界紙面に目をやると、昨年から今年にかけて相次いで出版社が倒産に追い込まれ、もはやビジネスとして魅力のなくなった出版業へ足を踏み入れる者も少なくなってきているように思われる。 このように業界全体が縮小する中で、当会のような「関西」・「専門書」という特殊性をもった出版社は何に期待し、何を行えばその活路が見出せるのか。 その二つの特殊性をキーワードに、現況と今後の展望について言及したい。 「東高西低化」したマーケット ほとんどの産業がそうであるように、われわれ出版産業においても、「東高西低」という地域格差モ

    mskn
    mskn 2010/02/16
  • 大学出版78 大学図書館で電子ブックを導入した意外な理由

    世の中に学識経験者なる種族がいるようで、新聞、雑誌、テレビなどに解説者として現れることがある。学識経験者がインタビューを受ける場所は決まって後ろに大きな書棚があり、ぎっしりが並んだ前に座っている。 学識経験者って何者だろうかと常日頃疑問に思っていたら、某市の図書館協議会委員を頼まれ、その選出枠を見たら私が学識経験者の中に入っていたので腰を抜かしそうになった。それはともかく、もしがすべて電子ブックになってしまったら、彼らはどこでインタビューに答えるのだろうか。 電子ブックの導入 東京農工大学図書館では2007年度末に電子ブック(eBook)をK書店より大量に購入した。理工系大学として電子ジャーナルは常識であるが、電子ブックの導入は初めての試みで注目された。しかし、電子ブック導入は先駆的な論理的考察なんのかんのといったよくわからない高尚な理由ではなく、ある意味安易な導入だった。でも、この安

  • 大学出版会と大学図書館の連携による「新しい学術情報流通の可能性を探る」

    日 時: 2008年3月12日(水) 14時から17時 場 所: 慶應義塾大学三田キャンパス東館6階 G-SEC Lab ◎アクセス http://www.keio.ac.jp/access.html ◎キャンパスマップ http://www.keio.ac.jp/access/mita.html 大学内で生産された研究成果を発表する必要性がますます高まる中で、ともに学内における知的生産物の発信と流通を担っている大学出版会と大学図書館の役割・使命が、昨今のデジタル技術の発展とも相俟って、大きく変化しようとしています。 これまで書物を収集・提供することを主要な任務としていた大学図書館は、IT技術の発展を背景に、デジタルアーカイブや論文オンデマンド、あるいは機関リポジトリにとりくみ、単に書物の収集や保存・提供のみではなく、学内の知的生産物の組織化・発信にもその活動の範囲を広げています

  • 65天谷

    当社がインターネットでの電子書籍の販売を始めて丁度10年になります。社名のパピレスは、将来紙が不要になる、すなわちパピルスがレスになるだろうという意味で付けました。しかし、当に紙がなくなるかどうかは人によって意見が異なります。 「パソコンでは読まないでしょう……」さすがに最近、ここまで言い切る人は少なくなりました。でも、5、6年前は、いろんな人によく言われたものでした。時がたつと人の言葉も変わるもの、今、皆さんが言われるのは、「電子書籍は増えていくでしょうが、紙を駆逐するとか、そんなことはありえない。紙と共存するか、あるいは紙を補完するものとなるでしょう……」です。ただまれに、「10年後に、出版物のほとんどはデジタル化される」と言われる方もいます。デジタル化はどこまで進むのか、はたして紙はなくなるのか。未来は誰にも分かりませんが、過去を見れば未来が分かると言います。このため、過去に遡っ

  • 64村山

    はじめに 昨年12月、関西館において開催された国際セミナー「デジタル時代のドキュメント・デリバリー・サービス」(以下、DDS)において、メアリー・ジャクソン米国研究図書館協会蔵書・利用プログラム部長は、DDSに影響を及ぼす10のトレンドについて講演された。それは、「電子出版・電子ジャーナル」、「オープン・アクセス」、「機関リポジトリ」、「出版社との関係」、「著作権・ライセンス」、「学術ポータル」、「国際ILL・DDS」、「技術標準」、「図書館を介しないサービス」、「新しいDDSの役割」であった。そのいずれもが、図書館業務だけではなく、図書館のあり方を変えつつある。「トレンド」に加え、電子情報の保存等、挑戦すべき課題も多い。図書館の変化の時代に思いをはせながら、久しぶりに故猪瀬博先生の『情報の世紀を生きて』(東京大学出版会、1987)を繙いた。同書刊行後の技術発展は、実に目覚しい。しかし、内

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