3月30日、消費増税法案が30日閣議決定された。野田首相は「政治生命をかけて今国会中に成立させる」と退路を断って臨むが、法案成立への展望は全くみえてこない。写真は国会議事堂。2009年8月撮影(2012年 ロイター/Yuriko Nakao) [東京 30日 ロイター] 消費増税法案が30日閣議決定された。野田佳彦首相は「政治生命をかけて今国会中に成立させる」と退路を断って臨むが、法案成立への展望は全くみえてこない。 ねじれ国会の下では野党の協力なしの成立は望めず、逆に、法案への反対を明言している小沢一郎民主党元代表グループから52人以上が反対に回れば衆院でも否決される。法案の成立は野党の同意が得られる「話し合い解散」など限られたケースに絞られる。「野田首相、小沢民主党元代表、谷垣禎一自民党総裁の『チキンゲーム』で、視界ゼロ」(政治アナリスト・伊藤惇夫氏)との声があがっている。 <委員