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ブックマーク / kokounobonjin.hatenablog.com (14)

  • 賀正リビングデッド【閲覧注意】 - 孤高の凡人

    2017 - 01 - 03 賀正リビングデッド【閲覧注意】 心頭滅却すれば火もまた涼し、昔の人がそんな事を言っていた事を思い出したので、心頭滅却してみたが、一向に痒みが治る気配はなく、お尻や太腿のあたりをウィルコジョンソンばりに掻きむしっている。 正月早々、おせち料理なんかべたくないとトイザらスで暴れる餓鬼のようなスタイルを実家のリビングでキメた私に親族が呆れ顔で用意してくれたものが『蟹鍋』であった。 おいちぃ、蟹鍋おいちぃわ。一心不乱に蟹スプーンで身をほじくり出し、むっしゃむっしゃと蟹鍋をした私を襲ったものは、全身の痒み&ぶつぶつ。 31歳にして初めて気付いた蟹アレルギー。人生が音を立てて砕けた。蟹のえない人生なんて、フレンチクルーラーのないミスドと同じじゃないか。 それが元旦の話で、昨日今日とずっと布団の中で過ごしている。布団の中で寝転んでいると比較的痒みがマシだから、そうして

    賀正リビングデッド【閲覧注意】 - 孤高の凡人
    mt-kiryu
    mt-kiryu 2017/01/03
    なんだかツボでした。
  • 迎春ノイローゼ - 孤高の凡人

    2017 - 01 - 01 迎春ノイローゼ 私はこの時期がとてもきらいなのです。 トイザらスの二階のレゴブロックの棚のとなりで売ってる安っぽいプラモみたいなサイディングボードの建売住宅と建売住宅の隙間に挟まったサンタクロースが救出された次の日から、新しい自分に生まれ変わることを強要されていることになんの疑問も持たずにAmazonで買うた新しい財布から出したしわしわの千円札でコンビニで蕎麦買うて、それをガサガサの唇でチュルチュル吸いながら「来年から気出す」と宣言し合って、テレビから流れるバラエティ番組を見ながら去年よりわずかに深くなったほうれい線とネギの挟まった八重歯をポップに散らかして、あと10分、あと3分、10、9、8、7、6、5、4、3、2で腰を深く落とし、1で飛び上がって着地。何の変化もないにも関わらず、新しいOSにアップデートしたかのようにニューな人間が、にゅーと伸びたいな

    迎春ノイローゼ - 孤高の凡人
    mt-kiryu
    mt-kiryu 2017/01/03
    3枚目の絵を部屋に飾りたい…
  • 悪魔も憐れむ人 - 孤高の凡人

    2016 - 11 - 06 悪魔も憐れむ人 嗚呼、なんということだ。試験まであと一週間しかないではないか。何をしていたのだ僕は。なぜ、もっと早くからコツコツと勉強をしなかったのか、もっとこう紀元前とかから始めなかったのか。そう、twitterで試験勉強するからバイバイですと宣言してから、勉強らしき勉強は何ひとつしていないのだ。ばかばかばか、当に僕はばかじゃないのか、だから平凡な高校にしか進学できず、大学にも失敗するのだ。殴りたい、下から上に鋭角で。その左右不対照に生えた無精髭のあごを、グーで思い切り殴りたい。だめだ、あかぬあかぬ、そんなことをしてもなんの解決にもならない。そうだ、机だ、机を掃除するしかない、濡れた雑巾と乾いた雑巾と熟れた果実を用意して、丁寧に机を掃除…したわ。それはもうしたわ。3回はした。それに掃除したのは机だけではない、かばんを持っていない僕に憐れみを感じた嫁が貸して

    悪魔も憐れむ人 - 孤高の凡人
    mt-kiryu
    mt-kiryu 2016/11/06
    爆笑しました。
  • ぼくらに難しい説明はいらない - 孤高の凡人

    2016 - 10 - 17 ぼくらに難しい説明はいらない ベコッベコッ、ぼくは部分的に舗装された道路を歌いながら走っていた。なんでもないような日々が幸せだったと思う。なんでもないンフふーフーフー、二度とは戻れないンーフー。 2年前にブラックな企業を退職した時、ぼくは心と足を失くしてしまった。三大欲求のひとつ、性欲を欠いた代わりに物欲をランクインさせた私には、移動手段と、がらんどうになった心を満たす為に、かっこいい自転車が必要だった。 自転車屋さんで寝そべり、トイザラスでおもちゃを欲しがるガキのように、床をドンキーコングみたいにバンバン叩いてに懇願、かわいそうが極まって私は無事、退職祝いという名目で高価なチャリを購入する事が出来た。 そんな愛車に乗るのはずいぶん久しぶりのことである。なぜならぼくはインドア派、つまり引きこもりであり、当は高価なチャリなんて必要なかったんだ。 埃と蜘蛛の巣

    ぼくらに難しい説明はいらない - 孤高の凡人
    mt-kiryu
    mt-kiryu 2016/10/17
    ボコッボコッロードは何章まで続くのか…
  • 僕を迎えに - 孤高の凡人

    2016 - 10 - 07 僕を迎えに 建築現場の足場、その最上段から眺める景色に無感情。なんも思わん。 画面の端が砕けたiPhone、直す気もおきん、つまり金がない。 見にくいディスプレイ、醜い奴からの電話、殺気を殺して満面の笑み。 うちに帰ると散乱した絵、机に置かれた飲みかけの麦茶、換気扇の音とあったかいご飯。 今日も私は幸せのお風呂に浸かる。生ぬるいお湯に肩まで浸かる。 喉から手が出て手に入れた安定、それは手の平の上で退屈に変わり、愚痴と一緒にこぼれて落ちた。 些細な日常に幸せを感じる。嫌いだった言葉を真顔で言える私は誰だ。 顔だけで歩く。手足はいらん。必要なのは社交辞令が言える口、請求書を読める目、興味のない話を聞ける耳。それら全部で作る笑顔。 鏡に写ったお前はなんや。鼻毛をはさみで切りながらい思う。 鏡の向こう側には、捨てたはずのカルトン、大量の鉛筆、画用紙、ケント紙、木炭紙

    僕を迎えに - 孤高の凡人
    mt-kiryu
    mt-kiryu 2016/10/07
    水に沈めたピアノが空に顔を出す
  • 夏のぬけがら - 孤高の凡人

    2016 - 08 - 29 夏のぬけがら 晩夏の候、私は私の藝を磨き、絵、写真、文章などが良い具合にカルチベートされ、身長が伸び、腹筋が割れ、目が二重になり、福耳で巨根、そんな新しい私に生まれ変わる為、しばしブログを休止して、旅に出る。探さないでくれ。男女問わず私はあなた方を心から愛している。抱きしめたい。鯖折りたい。問答無用でちゅーだ。 そう言い残してはてなを去ったのは、確か1ヶ月ほど前だったろうか。 思い返してみれば20代を社畜としてモラトリアムした私に夏休みのようなものはなく、わずかにあった休みも、社畜としてカルチベートされた私に旅行などの概念、出掛けるおぜぜは皆無、たまの休日は家の者とAEON MALLへ行き、プリキュアゲーム機から流れるポッピーな音楽に合わせて呪詛の言葉をつぶやきながらバコバコ叩く、或いは、コーヒーと輸入品のワンダーなショップをぐるぐると回って試飲を流し込み

    夏のぬけがら - 孤高の凡人
    mt-kiryu
    mt-kiryu 2016/08/29
    おかえりなさい。怠惰で有意義な夏休みお疲れ様でした。
  • 狂とてちん - 孤高の凡人

    2016 - 08 - 09 狂とてちん 沢山の人が死に、その屍の上でワルツを踊る人々の、踏み鳴らす骨を砕く音がめっさジャジーに突き抜ける。さっきまで隣で笑い合っていた友の背中を、錆びきった刀で斬りつけて目指すは、骨山のてっぺん。いつの間にか着こなしていた甲冑の、甲冑らしく軋む音はもう聴こえん、そらつんぼの耳にはなんも届かん。 僕らは今日もスクリーンに映った自分をなんかようわからんもんと勘違いして、怨念をキュートに撒き散らす。思い知らす。 狂とてちん。狂とてちん。金に。名誉に。僕らはみんな狂とてちん。 瞑想にヨガにバドミントン。みんな同じでみんないい。リアルの刺激じゃものたんないけどネットで指摘もやめてほしい、口語の文章褒めてほしい、Amazon貼るから送ってな。それ記事これ記事あれも記事。些細なことでも全部記事。ほんとうのことがいいたいけれど、ほんとうのことがわからんへん。感謝感謝とりあ

    狂とてちん - 孤高の凡人
    mt-kiryu
    mt-kiryu 2016/08/09
    気をつけよう
  • サタデーな夜 - 孤高の凡人

    2016 - 08 - 06 サタデーな夜 ショートスリーパーと呼ばれる人がおるらしいが、私には理解出来ない。基的に起きている時間ずっと睡魔に襲われっぱなしの私は、寝るという事が大好きなロングスリーパーである。そしてなんといっても『毛布』である。あの触り心地、かわいいかわいい小動物をタンクローリーでぺしゃんこにして引き伸ばしたようなふわふわ、それをさわさわする、その為だけに私の五感のうちの一つ、触感は存在するのだ。 嗚呼、毛布と結婚したい。毛布になら巻き付かれ窒息して死んでもいい。そう思いながら寝たのが昨夜の3時であった。 そう、今日は珍しく休日であったのだ。 浅くなった眠り、その鼓膜にカラスの鳴き声が、その網膜に鮮やかなオレンジが刺し、目を覚ますとすでに夕刻。 なんてことだ。昨日あれこれ考えていた予定が全て実行出来なかった。これが低学歴、これが低年収、これが低身長の堕落したファッキンサ

    サタデーな夜 - 孤高の凡人
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    mt-kiryu 2016/08/07
    庭に生えてたヨモギを差し入れたい…
  • またひとりぼっちになった - 孤高の凡人

    2016 - 08 - 05 またひとりぼっちになった ぼくが楽器を始めたのは、ぼくが音楽を聴くようになってから5年が経ってからだった。 高校生の頃、音もなく壊れたぼくの精神を救ってくれたのが70年代初期パンクだった。そしてぼくはそれを追うのではなく、まるで命を繋ぐ鮭のようにその大きな川を遡った。そこ道中で出会うロックンロールによって、ネガティヴの権化のようだったぼくは、いくらかポジティブな考え方が出来るようになっていく。キモオタと同じように黒いTシャツを着て、さらなる黒さ、さらなる深さを求め辿り着いた先がブルースであった。情弱で貧乏だった僕はインターネット通販のようなものも知らず、小銭を集めては、ブルースを買いに出かけた。ぼくの求めるブルースは君たちが通っているようなTSUTAYAみたいなお店には置いていなくて、社会にうまく混ざれず、取り残されたようなおっさんが自分の趣味のレコードをその

    またひとりぼっちになった - 孤高の凡人
    mt-kiryu
    mt-kiryu 2016/08/05
    そのかわり、ブルースを手に入れたぜ!という台詞を思い出した
  • 『3』の時だけブルーになる - 孤高の凡人

    2016 - 07 - 30 『3』の時だけブルーになる 深夜。そう深夜である。その深いコバルトなブルーの真ん中で私は立ち尽くしていた。 ブルー。そうブルーなのだ。その顔色もさる事ながら血、臓器、骨、皮膚、それら全てがブルーである。私はそのブルーな手の、ブルーな人差し指、その人差し指の先にある爪、その爪の根元にある生まれたばかりのタンパク質。爪半月と呼ばれるその部分と、コバルトな空に浮かぶ月を交互に見つめながら、立ち尽くしていた。 尻ポッケに収まっている三つ折りの財布の中では、青いインキで描かれた3人の夏目漱石が陰気に身を寄せ合って、舞台袖で出番を待つ役者のように緊張の糸をポロロンと奏でる。 時間がない。上限が定められていない有料駐車場。その料金支払い機の前で、私は立ち尽くしていた。爪半月と同様にニヒルに笑う月明かりの下で、私は左手を清算機、右手を尻ポッケに当て、アンディウォーホールが描く

    『3』の時だけブルーになる - 孤高の凡人
    mt-kiryu
    mt-kiryu 2016/07/30
    深夜3時のブルース
  • 外で楽しむインドア - 孤高の凡人

    ここのところ来ならば隔週休みである筈の『土曜日』を奪われ、日曜日しか休みがない状態が続いている。日曜日が休みなだけマシじゃないかと、ブラックにお勤めの人々から石や生卵、火炎瓶が飛んできそうであるが、育メンの私に日曜日はない。夏休みに突入した娘、更に娘がずっと家にいることでストレスフルな嫁、彼女らが6日間溜めに溜めた『どっかいきたい』欲求が、私が6日間溜めに溜めたマッターホルンのような疲労の頂上に登り「やっほー!」と叫ぶので、私は鈴虫にすら劣る声でやっほと鳴くしかないのである。やっほやっほと泣くしかないのである。 日は夜勤の疲れが残り、疲労で風呂に入ることすらままならず、後頭部から室外犬のチャーミングな香りを放ちながら目を覚ました私に「川へ行って泳ぎたい」と、くりっくりのおめめでほざく彼女らを、ライトなバンに乗せ、BBQを楽しむDQNに毒づきながらハイウェイをランウェイ。川へと向かったの

    外で楽しむインドア - 孤高の凡人
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    mt-kiryu 2016/07/26
    リアルポルコ…
  • ブログが書けない!スランプを克服する唯一の方法! - 孤高の凡人

    2016 - 07 - 21 ブログが書けない!スランプを克服する唯一の方法! ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

    ブログが書けない!スランプを克服する唯一の方法! - 孤高の凡人
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    mt-kiryu 2016/07/21
    このヤラレタ感
  • 殴るのに最適なギター!おすすめ7選! - 孤高の凡人

    会社や学校、その他様々な場所で理不尽な仕打ちを受け、腹わたが圧縮鍋で調理したボルシチのようにグツグツと煮えくり返り、むかつく。 今すぐあいつを金属的なもので殴りたい。と思いながらもグッと堪え、悶々とした気持ちで日々を過ごしている。 そんな人が多いのではないだろうか。 よくやっていると思う。頑張っていると思う。 世の中にはすぐにカッとなって、鋭利な刃物や、栄養のある葉もので、人を刺して殺してしまうような残忍な人が多々おられる中、あなたは我慢をしている。 殴りたい気持ちを抑えて、我慢をしているのだ。 握りしめたその拳から流れる血は、とても美しいと思う。 しかし、誰にだって我慢の限界はある。 そんな時は、殴ってみてはどうだろうか。 ゴルフクラブ、金属バット、灰皿、植木鉢。 世の中には様々な殴るグッズがある。 しかしあなたはずっと我慢をしてきた、とてもかっこいい人間だ。 運転席でクラクションに何度

    殴るのに最適なギター!おすすめ7選! - 孤高の凡人
    mt-kiryu
    mt-kiryu 2016/07/12
    イッツ・オンリー・ロックンロール
  • 人は『におい』でパートナーを決めている - 孤高の凡人

    『におい』というものは不思議なものである。 我々人間は様々な『におい』を意識、無意識に関わらず、放っている。 例えば屁であるが、他人の放屁を顔面にくらうと、その悪意の塊のような『におい』に鼻がもげ、意識を失って、曙のように倒れてしまう。例えそれがナタリーポートマンの屁であってもだ。 しかし同じ屁にも関わらず、己の屁をその手に掴み取り、鼻の前で小指から順に開いて嗅いでみると、おや、それほど臭くない。いや、正確には臭いのだが、なんだか癖になってやめられない。それを続けていると、むしろいい匂いに思えてくるから不思議である。 同じ事がうんこでも言える。他人が排泄を完了したトイレに即座に入室すると、立ち込める圧倒的な他者のテリトリー感に呼吸困難に陥り、そのまま土間のコンクリートにキスをしてしまう。 しかし己のうんこの場合、他者のうんこより圧倒的に近距離であるにも関わらず、さほど臭くない。それどころか

    人は『におい』でパートナーを決めている - 孤高の凡人
    mt-kiryu
    mt-kiryu 2016/06/15
    孤高たる文章が癖になる理由はなんだろうかと考えた時に、よもや文章からも臭いが放たれているのではなかろうかと思わされた次第です。
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