毎日新聞社のDXについて語る高添博之氏 「コンテンツファースト」を掲げての素材管理システム一新、サブスクリプション会員のデータ管理内製化、最前線の記者が登壇する会員限定オンラインイベントなど、近年、編集部門中心に着実にデジタル化を進めている毎日新聞社。1872年創刊、現存する日刊紙の中で国内最古である同社が、次の4年間で本格化させようとしているのが「会社全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)」だ。前DX委員会委員長で、「デジタル推進本部」準備室事務局長の高添博之氏にビジョンを聞いた。(Media×Tech編集部) 「コンテンツファースト」と「統合編集」 --これまでのDXの取り組みは? 2018年に経産省がDXレポートを発表後、世の中が「DX、DX」となって毎日新聞としてもDX、特にサブスクに注力しようとなった。とは言え、紙媒体の売上が大半を占める一方で、デジタル事業の売上は数%。