GDB/GDBserverによるクロスターゲットのリモートデバッグ:Programing Bible(1/3 ページ) Linuxベースの組み込みシステムで動くアプリケーションのデバッグは厄介な仕事だが、GDBを使えば簡単に片付けられる。ここでは、GDBを使う上で最初の難関となるセットアップ周りについて解説する。 Linuxベースの組み込みシステムで動くアプリケーションのデバッグは厄介な仕事だが、理論上はGDB(GNUデバッガ)を使えば、ゆとりで片付けられるはずである。だが実際には、そのためのGDBのセットアップがやや難関となる。現実に作業が発生するし、克服すべき技術的な障害も存在するからだ。とはいえ、当て推量に頼らずプログラムを一定の方法で系統的にデバッグすることのメリットは、この作業に掛かる手間を補ってあまりある。この作業で生ずる困難を軽減するヒントを幾つか紹介しよう。 ターゲットプラ
実践的なデバッグ方法論(デバッグの仕方、事例研究)も強く求められている。デバッガーというツール依存のTipsではなく、ソフトウェアのデバッグというプロセスそのものの形式化である。 人々は誰に教わるでもなく自分のデバッグのスタイルを持っている。自分なりな定石を獲得している。しかしそれを明示化して人に伝えようと試みる人は少ない。伝承がまったく不可能なような議論も少なくない。 わたしはオープンソースの時代こそデバッグの方法論を広く共有できるチャンスに満ちた時代だと考えている。いくつか事例を紹介しつつ解説する。 優れたプログラマは優れたデバッグ方法論を持つ。そのデバッグ方法論をぜひ共有化したい。そのためには情報公開が要である。 デバッグとはプログラムの不具合を修正するプロセスである。テストなどによって発見された何らかの不具合を期待する結果に修正する作業である。テストとデバッグの区別が十分ついていな
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