ソフトウェアシンポジウム「JaSST'07 Tokyo」の基調講演を務めたエドワード・ヨードン氏は、デスマーチに見られる問題点には、きわめて人間くさい部分が大きく影響していると述べた。 「デスマーチは人や予算を増やせば解決するという短絡的な問題ではない」――ソフトウェアテスト技術振興協会(ASTER)が開催したソフトウェアシンポジウム「JaSST'07 Tokyo」のオープニングキーノートを務めたのは、エドワード・ヨードン氏。失敗プロジェクトの代名詞となった「デスマーチ」という問題を取り上げた「デスマーチ」の著者である同氏が、「デスマーチ――ソフトウエア開発プロジェクトはなぜ混乱するのか」と題し、デスマーチの原因や対策について語った。 冒頭、同氏はデスマーチとは何かを再度定義した。いわく、「スケジュール(納期)のプレッシャーが強く、人員も予算もそれに見合ったものでなく、さらに高い確率で失敗