アイアイジェイテクノロジーのデータセンターでは共用型ストレージ・サービスを提供している。従来は2層構造のSANでこのサービスを提供していたが,ポート数などの拡張性が限界に達したので見直すことになった。新SANの構築を担当したアイアイジェイテクノロジーの川本信博氏に,旧SANの課題や新SANの設計のポイントを解説してもらう。(日経SYSTEMS編集) データセンターで提供している企業向けの共用型ストレージ・サービス。このサービスのシステム基盤を見直し,2007年10月から新基盤でのサービス提供を開始した。旧システム基盤は2003年に設計したもので,ビジネスの拡大に伴い拡張性などが限界に達していた。 ここでいう共用型ストレージ・サービスとは,データセンターで預かっている顧客サーバーにディスクを提供するものである。そのサービス形態は「サーバーに直接ディスクを提供する方式」「データベースとして提供