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  • 『臨床心理学』増刊第10号:当事者研究と専門知

    熊谷晋一郎責任編集 『臨床心理学』増刊第10号 当事者研究と専門知 B5判 200頁 定価(体2,400円+税) 2018年8月刊 ISBN978-4-7724-1641-2 当事者の日々と世界は「こまったこと」にあふれている。そして、そのたびごとに創意工夫で「こまったこと」に対処していく。「こまったこと」への対処という経験から、人は「当事者になる」。このプロセスにおいて、それぞれの当事者は固有の「知」を獲得していく。一人一人の個人から生み出される知でもあり、仲間と共同制作する知でもあるそれは、当事者(たち)の唯一無二の「経験-アクション-関係」から生まれた実践知として、共有され、継承される。一方、必ずしも当事者とオーバーラップするとは限らない専門家=研究者による専門知は、当事者による実践知との同心円を描かず、また当事者ニーズから乖離しうるだけでなく、時にパターナリスティックな動機によっ

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