読書録「ホーンテッド・キャンパス白い椿と 落ちにけり」4 著者 櫛木理宇 出版 角川ホラー文庫 p202より引用 “ 決まりきった生活は安寧であるようでい て、知らぬ間に自我をすり減らせていく。ぬ るま湯に浸かった日々が感覚を鈍らせる。親 しいはずの人々に囲まれながらも、孤独に陥っ ていく。” 目次より抜粋引用 “悪魔のいる風景 夜ごとの影 白椿の咲く里” 見たくないのに幽霊が見えてしまう大学生 を主人公とした、短編連作青春オカルトミス テリ。シリーズ第10弾。 「血が沸騰するような気がする」と、エク ソシスト系映画を見た時の自らの反応を話す、 オカルト研究会仮入部希望の一年生・蟹江。 大仰とも言える表現を使う彼に、部長・黒沼 は菓子を勧めて話をさらに聞き出す…。 上記の引用は、大学院生の研究生活につい ての一節。 肉体的にも精神的にも、変化のある負荷がな ければ、衰えてしまうものなのかも