11月27日投開票の大阪市長選で、平松邦夫市長(62)は18日午前、市内のホテルで記者会見し、再選に向け無所属で立候補すると正式表明した。 市長選には、地域政党・大阪維新の会を率いる橋下徹・大阪府知事(42)がくら替え出馬する構え。平松市長は民主系、自民、公明の各市議団に支援を要請して「反維新」で結束を目指す方針を表明し、市長と同日選となる見込みの知事選でも、維新に対抗する候補者との共闘を模索する考えを示した。 平松市長は記者会見で、橋下知事が推し進める「大阪都構想」について、「大阪市をつぶすものだ。歴史に逆回転を加える動きを封じなければならず、地方自治史上、注目される選挙だ」と明言。国や府から政令市に大幅に権限移譲した「特別自治市」の実現や、都市間連携の強化による関西州創設を目指す方針を明らかにした。 市長選には、共産党などでつくる「大阪市をよくする会」が擁立した前共産党市議の渡司考一氏