全日本空輸(ANA)は20日、客室乗務員全6000人にアップルのタブレット型端末「iPad(アイパッド)」を1人1台配布すると発表した。客室乗務員が携行している乗務マニュアルを電子化して、アイパッドに搭載する。マニュアルは、従来の冊子3冊約2.1キログラムから約0.7キログラムに軽量化され、映像などを取り入れることによって、全体的なサービス水準を向上させることが狙いという。 また、客室乗務員としての技能を身につける自己学習用の教材も、アイパッドで閲覧できるようにする。これまで、2年10カ月かかっていた客室乗務員の訓練期間は1年9カ月に短縮される。国際線の客室乗務員で約3割短縮される見込みという。教材などはクラウドサービスを使って管理する。マニュアルの更新などにすぐに対応できるほか、自己学習用の教材をどこからでも閲覧できる。今年10月から700人で試行し、2012年4月から全員がアイパッドを