IoT(モノのインターネット)のビジネス活用は、予兆保全などの分野で進みつつあるが、多くの企業は模索している段階だ。そんな中、IoTを使った新ビジネスをクラウドによっていち早く実現し、右肩上がりに売り上げを伸ばしている企業がある。 それが、豊田通商グループで自動車向けソフト・コンテンツ開発を手掛ける豊田通商エレクトロニクスタイランド(TTET)だ。約13万台の自動車に通信機能付きのGPS(全地球測位システム)モジュールを取り付け、リアルタイムに近い交通渋滞情報を配信する。そのインフラとして、Amazon Web Services(AWS)を使っている。 TTETが渋滞情報の配信に乗り出したのは2011年のこと。日本の総務省の支援を受け、約700台の車にGPSモジュールを設置し、AWS上のシステムで実証実験を開始した。目的は、タイ・バンコクで運転者が渋滞を回避できるようにすることだ。TTET
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