ねずみの嫁入り みなさん、ご存知? ひとことで言うと「ねずみの婿選び」のお話。ああそれ、子どもの頃読んだわ、という人なら、2017年の東京大学文科の国語第三問(漢文)は、問題を読まなくても全問楽勝だったろう。 入試後の解答例を見ると 《出典》劉元卿『賢奕編』 と書いてある。こんなの知らないなと思うかもしれないが、ちょっと問題文を読んでみればわかる。なあんだ、「ねずみの嫁入り」みたいな話だと。このタイプの話(累積譚)は、日本や中国だけでなくアジアの国々、そしてヨーロッパにも存在する。だが、今日は東大入試の話題じゃなくて、前回に続き「ジェンダーやセクシズムについて考える」のテーマである。ちょっと簡単に「ねずみの嫁入り」の筋をチェックしておこう。 上の絵本はフランス版で”La plus mignonne des petites souris”『一番きれいな小ネズミの娘』(フラマリオン社、1953
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