「娘の名前や年齢は自治会に知らせていないのに、教育委員会が新入学児の名簿を提供していた」。自治会から小学校入学を祝う祭りの案内状を受け取った東京都墨田区の40代男性が、東京新聞に疑問の声を寄せた。個人情報を行政が自治会に渡すことに問題はないのか。(酒井健)
![自治会からなぜ、入学祝いの案内状が? 名簿流出を心配した家族が提供元を調べたら<ニュースあなた発>:東京新聞 TOKYO Web](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c48a1de1757a4264fc73fc6414c979f8955c19db/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fstatic.tokyo-np.co.jp%2Fimage%2Farticle%2Fsize1%2Fe%2Fa%2F6%2Fc%2Fea6c91c87de7a548e5593642af6fcd90_1.jpg)
「特定の人がデマの潮流を生み出していた」 ネットにはびこるヘイトの真偽を検証し、立ち向かう動きを追った 埼玉県南部の川口市周辺で約2000人が暮らすとされるクルド人へのデマやヘイトが目立つようになって1年余り。その多くがまき散らされているのが、これまでも深刻なレイシズムの温床になってきたネット空間だ。「放っておけばデマが事実だと誤解されかねない」と、ネットをパトロールする人たちがいる。現状を追った。(森本智之)
東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)に向け、都内の市区町村長の8割が小池百合子知事に3選出馬を要請したことについて、新宿区の吉住健一区長は4日の記者会見で「(小池知事側からの)要請を受けての動きではない。(区長には)小池都政を肯定的に受け止めている首長が多い」と述べ、少なくとも区長有志の要請は自発的な行動だったと強調した。吉住区長は、東京23区の区長でつくる特別区長会の会長。(佐藤裕介)
東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)を巡り、現職の小池百合子知事に出馬要請した区市町村長の有志52人の1人、日野市の大坪冬彦市長が30日の記者会見で、「小池知事側から『支援してくれますか』という打診があった」「(小池氏側からの)応援依頼だったのが、なぜか(首長側からの)出馬要請になってしまった。心外だ」と述べたことを受け、小池知事は31日の定例会見で「私からの依頼はしておりません」と話した。 会見で「知事サイドから支援を依頼したのか」と問われると、小池知事は「知事サイドの意味がよくわかりませんけど、はっきり申し上げると、私からの依頼はしておりません」と説明。「23区の長の方々、多摩島しょの方々とはいつも、ご意見を伺いながらしっかり連携して都政を進めてきた。そうした中で、有志の皆さま方から立候補の要請をいただいたものだと私は理解しております」と述べた。 出馬要請は、東京23区長でつ
東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)を巡り、現職の小池百合子知事に出馬要請した区市村長の有志52人の1人、日野市の大坪冬彦市長は30日の記者会見で、「(小池氏側からの)『応援依頼』だったのが、なぜか(首長側からの)『出馬要請』になってしまった。心外だ」と述べた。 大坪市長は2021年の市長選では、小池知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」の推薦も受けて当選した人物。一体、何があったのか。(立川支局、デジタル編集部)
東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)への3選出馬が確実視されている現職の小池百合子知事に28日、都内に62人いる区市村長のうち実に52人の有志が参加して立候補を要請した。この動きに加わらなかった首長たちは何を思っているのか。(社会部、立川支局、デジタル編集部)
政府が6月から実施する定額減税を巡り、所得税の減税額を給与明細に明記するよう企業に義務づける方針への反発が強まっている。22日の参院予算委員会では、立憲民主党の辻元清美氏が「(選挙対策の)下心ありありだ」と追及したが、岸田文雄首相は正面から答えなかった。(佐藤裕介)
東京都の狛江市議会は15日の臨時会で、新図書館整備計画の賛否を問う住民投票条例案について、反対16、賛成5の反対多数で否決した。条例制定を直接請求した市民団体のメンバーは「結果は残念だが、より良い街を目指す市民の熱意を感じた。今後も市民運動に取り組みたい」と話した。(服部展和) 市中央図書館は1977年開館の狛江市民センター内にある。市は約300メートル南東の市有地に新図書館を建設し、市民センターを改修した上で子ども向け図書コーナーを残すことを計画。条例案は中央図書館を「分割・移転」するか、「現在地で拡充」するかを住民投票で選ぶ内容で、採決では自民、公明両会派の議員らが反対し、共産会派の議員らが賛成した。
日本モダニズム(近代)建築の旗手、前川国男(1905~86年)が設計した東京都の世田谷区第1庁舎の取り壊しが始まるのを前に、建築に関わった前川事務所出身の建築家による講演と現地見学会が4月23、25の両日に区内で開かれた。「完成から今年で約60年。60年の命だったわけですが、愛着を持っていただき、ありがとうございました」と語りかけた。(森本智之) 区庁舎はピロティと広場を中心にコンクリート打ちっ放しの複数の建物で構成される。このうち、区民会館(1959年)、第1(60年)、第2庁舎(69年)が前川の作品だが、区は老朽化を理由に、区民会館は改修、第1、第2庁舎などは建て替えることを決定。第1庁舎は大型連休明けの5月中旬に、第2庁舎は2026年9月以降に取り壊しが始まる。 23日は、区民会館と第1庁舎を担当した奥村珪一さん(90)、第2庁舎を担当した大宇根弘司さん(82)が約30人に施工当時の
茨城県かすみがうら市立下稲吉中学校で、まだ使える体育館があるのに二つ目の体育館が完成間近となっている。前市長時代の計画が現市長や議会に十分説明のないまま進み、追加工事で事業費が増えていたことが最近になって発覚。議会は事業内容や手続きに疑義があるとして今月、調査特別委員会を設置した。 下稲吉中学校の既存の体育館(校舎からグラウンドに向かって左側)と完成間近の新しい体育館(同右側)=茨城県かすみがうら市で、本社ヘリ「あさづる」から(淡路久喜撮影)
1983年に勁草書房から出て「ニューアカデミズム」と呼ばれる知の潮流の先駆けとなった思想書『構造と力』が近く、中公文庫からも刊行される。40年の節目に古典として定着させるのが目的かと思いきや、著者で京都芸術大教授の浅田彰さん(66)はこう強調した。「僕が主張したことは意味を失っていないはずだ」。空気を読んで他者とのあつれきを避けようとする傾向が強い今こそ、本書を手に取る意義があるという。
東京都渋谷区の男性副区長(64)=辞職=から区の公用チャットシステムで誹謗(ひぼう)中傷された桑水流(くわずる)弓紀子(ゆきこ)区議が本紙のインタビューに応じた。区は問題の経緯を調査中だが、職員による自己申告にとどまっており、実態解明や再発防止につながるかは不透明だ。桑水流氏は「区は問題と真摯(しんし)に向き合ってほしい」と訴える。(中村真暁) いずれも区立神南小学校周辺の再開発を議論した区議会区民環境委員会の後、チャットシステムに投稿された。私は区民からの疑問や計画の不明点を指摘していて、それが投稿につながったと思う。選挙期間中に見知らぬ男性から脅迫されて身の危険を感じたことがあり、住所は非公表にしていたが、副区長は私の住所を示した上で「封じておかないとね」と書き込んだ。
関東大震災直後に各地で起きた朝鮮人虐殺を巡り、東京都世田谷区は、区内の烏山、世田谷両地域であった朝鮮人殺傷に触れた企画展を区立平和資料館(池尻1)で開いている。東京都の小池百合子知事が虐殺犠牲者への追悼文送付を見送るなど、行政側が過去の過ちに触れることに後ろ向きとも受け取られる姿勢がみられる。今回の展示の意図について、区は「災害時でも冷静な行動がとれるように」との教訓を込めた。(奥野斐) 企画展は、災害がもたらす「平和ではない状態」から流言飛語が生まれ、朝鮮人殺傷が起きた状況や対応を、内閣府中央防災会議の報告書や警視庁の資料を抜粋し、パネルで掲示している。「朝鮮半島出身者等を狙った襲撃や撲殺事件等が起きたことも忘れないでいたい。犠牲となられた方々に心からの追悼を捧(ささ)げる」と記した保坂展人区長のメッセージパネルも並ぶ。 展示の契機は、2021年9月の区議会。X(旧ツイッター)で、虐殺犠
学生時代、初めて書いたのは探偵小説だった。友人に読ませるために書いた。題名は「行く力」。なんでも、太った女性が上野から新潟に向かい、漁船でウラジオストクへと渡る。そこから苦労してパリへ。作家の大江健三郎さんが亡くなった。八十八歳。「故郷喪失者」を作品群の骨格とした作家の初手がやはり日本を脱出する話なのが、興味深い▼終戦から高度成長期、そして現在。難解な時代を大胆に描く筆だった。「大江を読む」。読み手にとってその作品を読むことは不確かな時代と人間を考えることと同義語だった▼象徴的な引用をと思ったがどれも十分ではない気がする。長男の光さんを命名するときの話はどうか。シモーヌ・ベイユの寓話(ぐうわ)を読んでいたそうだ。こんな話だ。世界が始まったころ、カラスが地面に落ちた豆を食べていた▼でも真っ暗なのでエサが見つからない。カラスはこう思った。「この世に光があったらどんなに易しいだろう」。長男の名で
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