民主党の菅直人前首相(64)が3日午前、中断していた四国88カ所霊場を巡る「お遍路」を再開した。「史上最低の宰相」と言われた菅氏だけに、永田町では「もう戻ってくるな」との声もある。 愛媛県今治市の54番札所「延命寺」によると、菅氏は3日午前9時すぎ、白装束に菅笠をかぶった伝統的なお遍路姿で延命寺を訪れた。SPを連れていたという。 徒歩での一人旅で、9日までかけて香川県へ入る予定。3日午前、毎日新聞の取材に「東日本大震災からの復旧・復興と、犠牲者の冥福。それから原発事故の収束。それだけです」と穏やかな表情で心境を語った。 菅氏は04年、年金未納問題で民主党代表辞任に追い込まれたのをきっかけに1番札所からお遍路をスタート。断続的に続け、53番札所まで達していた。