妊婦。都内某所で(2013年7月2日撮影、本文とは関係ありません)。(c)AFP/Yoshikazu TSUNO 【6月5日 AFP】もはや流行ともなりつつある出産後の胎盤摂取だが、それを実践することでもたらされる恩恵については、何の科学的証拠も存在していないとする研究結果が4日、発表された。 米ノースウエスタン大学(Northwestern University)の専門家チームが発表した論文によると、通説では出産後に生や調理された胎盤、もしくはカプセル状になったものを摂取することで、産後うつの防止、出産後の痛みの軽減、活力増進、母乳の分泌促進、肌の弾力性向上、母子の絆の強化、体内の鉄分の補給などの効果が得られるとされているが、これまでに発表された研究論文10件を精査した結果、この通説を裏付ける人間および動物のデータは存在しないことが判明したという。 論文はまた、胎盤摂取の潜在的リスクに関