夫が支払う税金が、扶養に該当する妻がいることにより低くなる「配偶者控除」。この制度が2017年を目安に廃止され、代わりに「夫婦控除」を設けることが検討されています。 「夫婦控除」が導入された場合、夫婦の働き方はどのように変わっていくのでしょうか? また、この変化に伴い、U29世代はどのような心構えをしておけば良いのでしょうか?税理士の武田美都子さんに分かりやすく教えていただきました。 「配偶者控除」とは? まずは、「配偶者控除」についておさらいしておきましょう。 「働く人は所得税や住民税を納める義務がありますが、これらの税金は、1月から12月までの一年間の収入を元に計算されます。この計算は一人単位で行われます。 そして、年間の医療費や、扶養家族の人数など、事情に応じて税金が低くなる仕組みがあります。そのなかで、扶養している配偶者がいる場合は、税金を安くしますよというのが、“配偶者控除”です