米シリコンバレーの新鋭スタートアップとして注目を集めた「エアビーアンドビー」に50歳代で入社し、CEO(最高経営責任者)のブライアン・チェスキー氏のメンターとして、またホスピタリティー部門の責任者として活躍したチップ・コンリー氏。もともとはホテルチェーンの創業者で、ITとはなじみが薄かった彼が、大きく年の離れた若者たちに囲まれ、頼りにされたのはなぜか。地位や肩書ではなく、知恵と経験によって尊敬される「新しい年長者」としての働き方について、コンリー氏の著書『モダンエルダー 40代以上が「職場の賢者」を目指すこれからの働き方』から抜粋・編集してお届けします。第2回は「モダンエルダーが備える5つの特徴」について。 「モダンエルダー」とはどんな人物? アメリカで賢い年長者の集まりといえば頭に思い浮かぶのが、最高裁判事のイメージだろう。だが3億2500万の人口の中で賢い年長者はこの9人だけではない。