トップ対談の後半では、ITサービス会社に「企画提案力」が求められていることについて、熱い議論が繰り広げられた。これは長年の課題であるが、手付かずだった、と両氏は警鐘を鳴らす。高度IT人材を育成するには、ITサービス産業だけでなく、国の力も必要だと力説する。 モデレーター ITの投資対効果についてお聞きします。日本とアメリカでは、IT投資の効果に大きな違いがある、とのことでした。日本は業務の効率化のためにITを使うことが多い一方、アメリカはITによってビジネスモデルをがらりと変えて、大きな価値を生んできたということのようです。ITサービス会社が、企業の競争力の向上に貢献するには、このあたりに課題やヒントがありそうです。 藤沼 JUAS(日本情報システム・ユーザー協会)の調査によると、ITサービス会社の一番の課題は「企画提案力」です。企画提案力については、以前からずっと指摘されてきたことです。