日本ハムの斎藤佑樹(25)が二軍で調整していたある日のこと。 一軍首脳陣のひとりが、鎌ケ谷のスタッフにファームでの様子を問い合わせた。すると鎌ケ谷のスタッフからこんな返事が返ってきた。 「う〜ん、まだまだ目の色を変えてるという感じじゃありませんね。夜間練習をするとか、もう少し自分を追い込んでもいい気がしますけど」 このままじゃマズいと、しゃかりきになるわけじゃない。二軍スタッフの目には、斎藤が物足りないと映った。 「そりゃ、そうでしょう。あの子(斎藤)は自分の置かれた立場とか、状況がまったく分かっていないんですから」と、さる日ハムOBが引き取ってこう続ける。 「首脳陣のひとりがあるとき、斎藤を呼んで、おまえの球威じゃ、内角ギリギリの際どいコースに投げなければプロではやっていけない、打者は怖さがないからみな踏み込んで打ってくるじゃないかと、懇々と言って聞かせたそうです。ところがボク