敷引特約は有効 最高裁が判断 3月24日 20時2分 アパートなどから引っ越す際に、家主に納めた敷金から一定の金額を自動的に差し引かれる契約が有効かどうか争われた裁判で、最高裁判所は、契約は有効だという初めての判断を示しました。こうした契約は「敷引(しきびき)特約」と呼ばれ、関西を中心に幅広く結ばれていて、判決は今後の賃貸住宅の契約に影響を与えることになります。 この裁判は京都市のマンションの部屋を借りていた会社員の男性が起こしたもので、男性は退去する際に、納めていた敷金40万円から21万円を差し引かれたことについて、「借り手に一方的に不利な契約で不当だ」と主張していました。裁判では、部屋の傷み具合にかかわらず敷金から自動的に一定の金額を差し引く「敷引特約」と言われる契約が有効かどうかが争われました。判決で、最高裁判所第1小法廷の金築誠志裁判長は「敷金から差し引く額を事前に決めておくことで