電波は本当に届くのか? 対応端末は?――“1枠”をめぐる論点:携帯端末向けマルチメディア放送の公開説明会(第3回) 総務省が9月3日、携帯端末向けマルチメディア放送の特定基地局開設計画に関する第3回の公開説明会を開催した。今回の説明会では、第1回(6月25日開催)と第2回(7月27日開催)の説明会を受け、マルチメディア放送(以下、mmbi)とメディアフロージャパン企画(以下、MJP)が互いに質疑応答を行った。 マルチメディア放送の受託放送事業者の1枠は、2社が提出した開設計画案について、総務省が電波監理審議会へ諮問し、答申を得て決定する。総務省は8月17日に電波監理審議会に諮問し、9月3日には電波監理審議会がmmbiとMJPに対して非公開のヒアリングを行った。今回の説明会は電波監理審議会の要請を受けて実施されたもので、電波監理審議会委員も傍聴者として出席していた。 →ISDB-Tmmか、M
携帯マルチメディア放送の事業者選定が最終局面に。今回は選定そのものを電監審に委ねるという異例の手法を採る。ただ選定は9月以降に持ち越される公算が大きい。 2012年春にも始まる携帯端末向け次世代マルチメディア放送の事業者選定が、最終局面で波乱含みの様相を呈している。NTTドコモ陣営とKDDI陣営が参入申請し、総務省は1陣営のみに免許を与える方針だ。今回は事前に事業者を絞り込んだ上で電波監理審議会(総務相の諮問機関)に諮問する通常のやり方でなく、事業者選定そのものを電監審に委ねる形をとる。ただ、選定は9月以降に持ち越される公算が大きく、両陣営や端末メーカーなどは気をもむ時期が続きそうだ。 総務省は、ドコモ、KDDI両陣営が掲げる放送方式について「技術的に優劣はない」としており、事業者選定ではどちらの事業計画がビジネスとして中長期的に成長が見込めるかが焦点だ。 これまでの下馬評では、在京民放キ
6月25日の夕方、総務省の8階にある冷房の効かない大会議室で、“通信と放送の融合”の将来を占う重要な公聴会が開かれた。 6月7日、メディアフロージャパン企画の増田社長(右)は、免許申請の締切日に、総務省関東総合通信局の担当者(左)に事業計画ファイルを提出するパフォーマンスを記者団に撮影させた。よく見ると、増田氏が説明に用いているデバイスは、iPadであるところがKDDI陣営の焦りの表れでもある。 その公聴会とは、「携帯端末向けマルチメディア放送の実現のための開設計画に関する公開説明会」。2011年度中に開始される「携帯マルチメディア放送」を実現する技術計画に関して、将来的な事業化を目指す事業者が自らの採用した技術方式の詳細や優位性を説明するための場だった。 端的に言えば、“携帯電話会社が放送の領域まで足を伸ばすための新技術”の説明会である。 その背景にあるのは、2011年7月にテレビ放送が
ドコモ山田氏「月額315円程度の価格にする」、KDDI小野寺氏「高品質なエリアが重要」:携帯端末向けマルチメディア放送の公開説明会(第2回)(1/2 ページ) 総務省が7月27日、携帯端末向けマルチメディア放送の実現のための開設計画に関する公開説明会(第2回)を開催し、受託放送事業者に名乗りを上げているマルチメディア放送(以下、mmbi)とメディアフロージャパン企画(以下、MJP)の2陣営が参加した。 第1回の説明会は6月28日に開催されており、端末、エリア品質、基地局設置、混信対策、(コンテンツを提供する)委託事業者との連携などについて議論された。今回は第1回からの追加説明と、互いに提出した質問事項に両陣営が答えながら意見交換がなされた。 →ISDB-Tmmか、MediaFLOか?――携帯端末向けマルチメディア放送の公開説明会 中規模局の活用で全体のエリア品質が向上する――MJP 今回は
ISDB-Tmmか、MediaFLOか?――携帯端末向けマルチメディア放送の公開説明会(1/3 ページ) 総務省は6月25日、携帯端末向けマルチメディア放送実現のための開設計画に関する公開説明会を開催した。 携帯端末向けマルチメディア放送は、2011年に停波するアナログテレビのVHF帯(207.5MHz~222MHzの14.5MHz)を用いて提供する新しい放送サービス。日本ではKDDIとクアルコムジャパンが共同設立し、「MediaFLO」規格を推進するメディアフロージャパン企画と、NTTドコモやフジテレビらが設立し、「ISDB-Tmm」規格を推進するマルチメディア放送(以下、mmbi)が、商用サービスの開始に向けて準備を進めてきた。 マルチメディア放送用のVHF帯が割り当てられる受託放送事業者は1社のみだが、メディアフロージャパン企画とmmbiが名乗りを上げている。この2社の中から、早けれ
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