小田急電鉄グループは14日、同社グループが交通事業を展開している観光地の箱根(神奈川県)の活性化で約35億円を投資すると発表した。日帰り温泉施設を開業するほか、グループの箱根登山鉄道に新型車両を導入。近隣の芦ノ湖にも新型の遊覧船を入れる。 箱根などの観光地は東京電力福島第1原発事故の影響で外国人旅行者が減少して苦戦しているところが多い。小田急は今回の投資で客足の回復を期待。東京スカイツリー(東京都墨田区)の開業で日光(栃木県)など沿線観光地への波及効果を狙う東武鉄道グループにも対抗する。 新たな温泉施設は2013年3月にオープン予定で、家族らで楽しめる貸し切りの露天風呂も19室用意する。箱根登山鉄道の新型車両は14年4月から営業運転を始め、先頭部分や側面に大きなガラスを採用し沿線の景色を楽しめるようにする。 芦ノ湖の新型遊覧船は13年3月に運航を開始。フランスで18世紀に活躍した戦艦をイメ