誰にでも起こりうる心肺停止リスク。目の前で倒れた人の命を救うには、プライバシー問題から周囲の対応力まで多くのハードルがあります。私たちが知っておくべきことは? AEDを使った心肺蘇生活動には、多くの人のヘルプが必要 心肺停止時には、倒れた人の服を脱がせた上で電極パッドを上半身に貼り、発生から5分以内にAEDによる電気ショックを与えることが必要です(日本救急医療財団『AEDの適正配置に関するガイドライン』)。その際の蘇生率は50%で、5分を過ぎると1分ごとに蘇生率が10%ずつ下がります。日本における救急車の到着時間は平均8.5分。つまり、救急車の到着を待たず、その場に居合わせた人(あなた)が、すぐに対応することが不可欠なのです。 心肺停止という緊急事態が起きたとき、近くにAEDがあれば命を救える可能性が高くなります。でも、倒れた人が知らない人や異性だったら?AEDは、電極パッドを上半身の肌身