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ブックマーク / www.astroarts.co.jp (6)

  • 火星の火山から伸びる雲の秘密

    火星のアルシア山山頂付近からは、最長1800kmの雲が伸びることがある。探査機マーズ・エクスプレスの監視カメラにより、その全貌がとらえられた。 【2021年3月16日 ヨーロッパ宇宙機関】 火星のアルシア山は、平原から測ると標高が20kmにも達する大火山だ。その山頂付近からときおり雲が伸びている様子が、火星上空を周回する探査機によってとらえられている。一見、火山が噴火しているように見えるが、実際には火山活動が起こっているわけではないらしい。 アルシア山は火星の赤道からやや南に離れたところに位置している。雲は決まって、火星の南半球が春や夏のころ、アルシア山が日の出を迎えるころに出現し、朝のうちに西へと成長し、午後には消えてしまう。火星探査機の多くは午後になるまでこの地域を撮影できない軌道を飛行しているため、この雲をとらえて詳細に分析するのは難しかった。 アルシア山山頂付近で発生する雲の動画。

    火星の火山から伸びる雲の秘密
  • 太陽系の内惑星と外惑星は世代が違った

    太陽系形成に関する数値実験から、太陽系内の惑星が2つの異なるタイミングで形成されたとする新しい理論が提唱された。 【2021年1月27日 オックスフォード大学/バイロイト大学】 太陽系の惑星のうち地球や火星などは主に固形成分でできていて、木星や土星にガスや水などの蒸発しやすい物質が多く集まっている。従来、この差は単にどれだけ太陽に近い所で形成されたかの違いであると解釈されてきた。 英・オックスフォード大学のTim Lichtenbergさんなどの国際研究チームは、そもそも惑星が形成された時期も2段階に分かれていた可能性をシミュレーションにより明らかにした。 最近の原始惑星系円盤の観測や隕石の分析からは、これまでの想定と違い、太陽が誕生してからわずか20万年ほどで惑星の形成が始まったこと、その形成は太陽系内の限られた領域で起こったことを示す証拠が得られている。 鍵を握るのは「スノーライン」、

    太陽系の内惑星と外惑星は世代が違った
  • 新種族の天体を大量に発見、ミッシング・バリオンの可能性

    ハッブル宇宙望遠鏡でとらえた画像を用いて「宇宙の明るさ」のゆらぎを解析したところ、これまでゴミと思われていた光の点が、新たな種族の天体であることが明らかになった。従来の観測では把握できなかった「ミッシング・バリオン」かもしれない。 【2019年8月1日 東京都市大学】 これまでに赤外線宇宙望遠鏡「IRTS」や「あかり」による近赤外線領域の観測から、宇宙の明るさ、およびその「ゆらぎ」が既知の天体から予想されるより大きいことが見出されている。また、可視光線でも空が予想より明るいことが確認されており、宇宙には「未知の光源」が存在することが予想されていた。 JAXA宇宙科学研究所の松敏雄さんと東京都市大学の津村耕司さんは、ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した、現時点で人類が手にしている最も暗い天体まで写っている「ハッブル・エクストリーム・ディープ・フィールド」の画像の空間構造を解析し、新たな情報を引き出

    新種族の天体を大量に発見、ミッシング・バリオンの可能性
  • エウロパの表面に食塩があった

    木星の衛星エウロパの表面に見られる黄色い模様は、海水の塩分の主成分で塩としても利用されている塩化ナトリウムであることが明らかになった。 【2019年6月18日 ハッブル宇宙望遠鏡】 1979年に木星へのフライバイを行ったNASAの惑星探査機「ボイジャー」や、1995年から7年間にわたって木星の周回観測を行った探査機「ガリレオ」のデータから、木星の衛星エウロパの氷の地殻の下には塩分を含んだ液体の水の層(地下海)が存在すると考えられている。 1997年に「ガリレオ」が撮影したエウロパ。紫・青・赤外線の3波長で撮影された画像から合成されている。左は自然な色調を示したもので、右は微妙な色の違いを強調したもの。左半球の黄色っぽい領域が「タラ領域」。右半球に見られる褐色の領域は水和塩や成分不明の赤い物質に覆われている。青みがかった白い部分はほとんどが水の氷からなる(提供:NASA/JPL/Unive

    エウロパの表面に食塩があった
  • 有志プロジェクトの目で見つけた、1年が不規則な系外惑星

    機械的には検出が難しい、不規則な公転周期の系外惑星を、有志プロジェクトが人間の目で見つけた。他の惑星の性質もわかるなど、この発見は惑星系全体を知る大きな手がかりとなっている。 【2014年11月11日 Yale University】 米・イェール大学と有志プロジェクトの協力により、公転周期が不規則な惑星が見つかった。はくちょう座の方向2300光年彼方にあるこの「PH3c」は、水素とヘリウムのガスで覆われた軽い星とみられる。主星の周りをおよそ66日周期で回っているが、他の惑星の重力の影響で10周回の間に周期が10.5時間も変動するというとても不規則な公転周期を持つ。こうした惑星は、主星の手前を通過する時に定期的に起こるわずかな減光(トランジット)からその存在を知るのは難しいが、同大学と連携する有志プロジェクト「プラネットハンター」(Planet Hunters)の参加者が手動で発見すること

    有志プロジェクトの目で見つけた、1年が不規則な系外惑星
  • アイソン彗星の太陽最接近まで1週間 この週末は水星と土星が目印

    【2013年11月22日 アストロアーツ/すばる望遠鏡】 運命の太陽最接近を1週間後に控えたアイソン彗星。日に日に明け方の空に低くなり、あと少しで朝の光に消えていく。この週末、東の空がよく開けた場所で水星と土星を目印に探し出してみよう。 11月22日明け方のアイソン彗星。クリックで投稿ギャラリーのページへ(撮影:群馬県沼田市にてtenjouさん) 11月23日〜25日のアイソン彗星の位置。水星と土星を目印にすると見つけやすい。確認することは難しいが、エンケ彗星の位置も示している。クリックで拡大(「ステラナビゲータ」で星図作成) 11月中旬に急増光したアイソン彗星(C/2012 S1)は、その後も順調に明るさを増し、22日までに3〜4等級に到達している。 太陽に近づくにつれて日に日に夜明け前の空に低くなり、じゅうぶんな高さに上ったころには薄明が始まるので、位置としては見えにくい。だが彗星とし

    アイソン彗星の太陽最接近まで1週間 この週末は水星と土星が目印
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