写真は静岡県伊東市で1998年4月に行われた非公式の日露首脳会談(川奈サミット)後、歓迎イベントに出席したエリツィン前大統領(右)と橋本龍太郎元首相。(1998年4月18日撮影)(c)AFP/KAZUHIRO NOGI 【モスクワ/ロシア 24日 AFP】23日、ボリス・エリツィン(Boris Yeltsin)前大統領が心臓発作で死去との報がロシア全土に広がった。死者に対して敬意を払うことはロシアの伝統だが、モスクワの街角では、旧ソ連の解体やチェチェン紛争、そして国有資産の新興財閥への売却など、エリツィン政権下で行われた政策と、それによる混乱を思い起こし、多くの市民がエリツィン前大統領に対する激しい批判の声を上げた。 ■「祖国を売り渡した」国有資産民営化に対する強い批判 夫人と散歩の途中だった引退した医師のウラジーミルさん(61)は、エリツィン大統領がソビエト連邦を解体した1991年