25日午後の参院予算委員会で、橋本聖子外務副大臣が北朝鮮の核実験に関する答弁でしどろもどろになり、質疑がたびたび中断。野党から「危機管理の面から非常に心配」と皮肉られる場面があった。 核実験は正午ごろ、北朝鮮が発表したが、中曽根外相はアジア欧州会議(ASEM)外相会議のため、ベトナムを訪問中で不在。外相臨時代理の河村官房長官にも質問通告がなく、橋本氏が矢面に立つことに。 橋本氏は、民主党の富岡由紀夫氏から政府の方針を問われ、「毅然(きぜん)と対応する」と答弁。しかし、「具体的に」と説明を求められても、「しっかりとした対応」「毅然とした態度で」といった発言に終始し、政府の対策会議の内容を問われても「とにかく今、事実関係を確認中」。結局、河村氏や外務省幹部が駆けつけ、答弁を引き受けた。