終戦10年後に公開された映画「ふろたき大将」でデビューしました。原爆投下後、戦争孤児の施設に入った広島の少年が唯一、火をたくのが得意だったことから「ふろたき大将」に任命され、成長する話です。 撮影のため広島を訪れたのは12歳のころ。原爆に焼かれた街の姿を見て、子どもながらに胸を痛めましたね。原爆ドームのそばには、まだバラック小屋が並んでいた。同世代の原爆孤児もたくさんいた。撮影が終われば俺には帰る場所があったけれど、彼らにはない。戦争や原爆の悲惨さを実感しました。 作家・辺見庸さんのルポ「もの食う人びと」のドキュメンタリー番組(名古屋テレビ放送)でリポーターもやった。テーマを聞いたら「チェルノブイリだよ。被曝(ひばく)を覚悟して」って。誰もやらないなら俺がやろうって。原発事故から約10年後の現場を訪ねました。 何より悲惨だと感じたのは、病… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続き
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