群馬県草津町で今月、新井祥子元町議(51)のリコールが成立し失職した問題を、欧米メディアが次々と報じている。問題は新井氏が黒岩信忠町長(73)から「性被害を受けた」と訴えたことが発端。各メディアは失職までの経緯や黒岩町長が訴えを否定していることを紹介し、日本では性被害を打ち明けにくいことや政治の場に女性が少ないことにも触れている。 英ガーディアンはリコール成立2日後の8日、「日本のある町で、唯一の女性議員が性暴力で町長を告発し、追い出される」という見出しの記事を配信した。新井氏が電子書籍で性被害を訴え、黒岩町長が否定したと説明し、「新井氏の訴えは町議会の男性議員らからの激しい反撃と個人攻撃のキャンペーンを引き起こした」と記した。 国際的に見て、日本では女性議員が少ないことも指摘。「彼女の苦境は日本の地方議会や国会における男性支配を浮き彫りにしている」などとした。ジャーナリストの伊藤詩織氏が