コロナに倒れた托鉢僧 大震災、被災地で祈り―銀座交差点に立ち10年 2021年02月01日07時23分 東京・銀座4丁目の交差点で托鉢(たくはつ)をする望月崇英さん=2017年9月18日(友人提供) 高級デパートが立ち並ぶ東京・銀座の交差点に立ち、托鉢(たくはつ)修行を続けた僧侶が新型コロナウイルスに感染し、1月18日に帰らぬ人となった。かつてミュージシャンを夢みて渡米。仏門に入ってからは多くの人の悩みに耳を傾け、東日本大震災の被災地で祈りを重ねた。交差点には多くの花束とともに、「優しく美しい人」と故人を惜しむ張り紙が残されている。 【写真特集】東日本大震災 100枚の記録 亡くなったのは、2010年8月から街角に立ち続けた真言宗の僧侶、望月崇英さん(66)。生前、背筋を真っすぐに伸ばし、静かな声で「世界の平和、皆の健康と平等を祈る。こだわらず、執着せず、ただ祈る」と語っていた。「真夏は汗