医学部の入試で年齢や浪人年数を理由に不合格にされたとして、元受験生が順天堂大学を訴えた裁判で、東京地方裁判所は「年齢を理由に判定したことは大学の裁量を超えて違法だ」と指摘し、慰謝料など180万円余りを支払うよう命じました。 原告の男性は32歳だった2018年、3年連続の医学部受験として順天堂大学を受けて不合格となりました。 その後、試験成績は合格の判定基準を大きく上回っていたのに、浪人年数や年齢などを理由に不合格とされていたことが分かり、慰謝料などを求めていました。 10日の判決で東京地方裁判所の関根澄子裁判長は「原告は筆記や面接などの成績が合格の判定基準を大きく上回っていたが、大学は年齢を理由に不利益な取り扱いを行った。不合格と判定したことは大学の裁量を超えて違法だ」と指摘し、大学に慰謝料など180万円余りの支払いを命じました。 原告側の弁護士によりますと、医学部の入試で女性や浪人生を減