新潟県の泉田裕彦知事は21日、東京電力柏崎刈羽原発(同県柏崎市、刈羽村)の再稼働の是非を問う県民投票条例案を県議会に提出した。条例案は市民グループがまとめ、昨年末に制定を直接請求していた。 条例案に5項目の修正を求める意見をつけた泉田知事は、この日の県議会で「そのまま賛成することは困難を伴う。修正の上で県民投票は実施するべきだ」と答弁した。泉田知事が求めているのは、福島第一原発事故の検証に基づく安全対策などの情報を県民に提供するため、原案が「施行から90日以内」としている投票期日を、期限を設けないよう改める▽投票は「賛成」「反対」の二者択一ではなく、選択肢を追加する――など。 採決は23日。県議会の過半数を占める自民党は条例案に否定的で、否決される公算が大きい。 関連リンク新潟知事、投票実現に前向き 再稼働巡る条例案に意見(1/16)柏崎刈羽原発「再稼働問う県民投票を」 市民ら署名提出